乾燥させた野菜をタミル語でVatralという(魚などはKaluvatuと言うようですが)。照りつけるギラギラした太陽で、ヨーグルト、塩等に漬けた野菜を乾燥させて作ったりする。これには時間と手間がかかる。数日の間、外に放置しなくてはいけないので、虫がたかってきたり、天候の崩れで雨が降ったりとか心配も耐えないので、なかなか実践するには、タイミングも要する。そういうわけで面倒ではある。
そんな方のために、お手軽に市販のものが売られている(日本だと売っているのを見たことがないが)。唐辛子、ニガウリ、オクラ...といった各種野菜野Vatralが袋ヅメされて売られている。その市販品のものでKuzhambuを何度も作ったりしたが、市販のものは結構塩気が強いので、塩加減の調整は結構気を使う。昔、タミルのコックにVatralのことを話したら、やはり大変だけれども手作りが一番だよとのこと。いつか機会があれば自分でも作ってみたいなと思っていた。
料理の研究をしていると、どうしてもこういうことにこだわってしまう時がある。それをやることで、誰のものでもない自分の味ができてくるわけで、これはどうしてもやらねばならぬところだろう。たとえば、パパドなんかもそうだ。あれなんかも天日干しで作ったりするが、実際にあれを作ろうなどと思う人がどれだけいるか。昔、友人の一人が手作りしたことがあったが、なかなかたいしたものだった。出来はまぁまぁだったが、実際に作ってしまうところが、凄いとおもった。なんでもそうだが、実際にやってみるということは大事だ。やってみることで、どのように大変だったか、何が難しかったかなどが具体的にわかるから。
ということで、やってみた。使った野菜はオクラ。こいつにヨーグルトと塩、カイエンペッパーをミックスしたものを塗りたくって、乾燥させてみた。
カリカリに乾いています。あんなに丸々とボリュームのあったオクラが、こんなになってしまいます。水分が抜けているからとても軽いですね。後日これでKuzhambuをつくってみましょう。
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