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2011年8月28日日曜日

Dosai(Iron Griddle Version)

待っていたものが、ようやく先日の土曜日に届きました。オーダーしてから5週間ぐらいかかったでしょうか。でもそれぐらいかかるのは仕方のないことです。職人さんが、一つ一つ丁寧に作っているものですから、機械で自動的に出来上がってくるものとはわけが違います。
届くまでの間に、ご丁寧にお手紙までいただいたりして、心のこもった対応に感動してしまいます。そういうこともあって、届いた時はうれしくて直ぐにでも使いたい衝動にかられましたが、使おうにも使うネタがないので、さっそく仕込みました。
その前に、いったい何が届いたのかというと、これです!!
この包装をとっぱらうと、そこには....なんと!!!
りっぱなクレープパン!!

あじねフライパンさんより購入いたしました。クレープパンだけでなく、フライパンや天ぷら鍋とか欲しくなってしまいました。それはいずれまたということで、まずはこのクレープパンでクレープ...ではなくて、ドーサを焼きます。
まずはレシピのおさらいしておきましょう。米と豆、メティなんかを6時間ぐらい水に浸けておいて、Wet Grinderで挽きます。
40分ぐらい挽いてトロトロになったら、生地を発酵させます。
昨日は気温が低かったですからね、実際今朝から夕方にかけて、発酵がグーンと進みました。ココってかいてあるところから、上の←に達すると二倍まで発酵したことになりますが、実際はわずかにたりなかったようです。まぁそれぐらいどうということありませんが。ちなみに温度計はですね...
30度を指しております。このぐらいの気温であれば、発酵は進みます。今朝9時から本格的に発酵が始まって、18時ぐらいですから、9時間ぐらいかかったでしょうかね。実際は昨日夜からだからもっとかかっているわけですが。ちなみに35度とかあると、6時間とか、かなり早く進むので、気を付けたほうがいいです。

さて、これから焼くわけですが、そもそもなんでテフロンのドーサパンでもドーサを焼けるのに、鉄板を購入(しかも9mm厚という)したのかということですが...
テフロンパンは、油無しでも焼けるし扱いが楽。軽くて価格も安価と良いところもあるわけですが、いいことばかりではありません...

 焼けるまで時間がかかる!

たとえば、これはペーパードーサなんですが、ここまで焼くとなると、5分ぐらいかかります。
私の他に、友人たち何人かに検証してもらったんですが、テフロンパンだと、火力を強くすると、焼きむらが出来やすくなるため、上のように綺麗な焼き目をつけるには、トロ火ぐらいでじっくり焼かなくてはなりません。そのためどうしても一枚焼きあがるまで時間がかかるんです。
焼きムラが出来やすくなる原因としては、おそらく生地をパンの上に置いたときに、一時的に温度が下がるのが原因ではないかと思われます。あと、パン自体に均一に熱がいきわたってないのかもしれません。
それから、テフロンのパンで焼き上げたドーサは、なんか食感がイマイチな感じがします。ペーパードーサならいいんですが、私はちょっと前まで、1年間のうち100日はペーパードーサを食べていたので、ちょっと食傷気味なんです。どちらかというと、表面はクリスピーっぽくて内側はやわらかい、つまりサダ・ドーサなんですが、本当に薄いパンケーキって感じの食感が好きなんです。でも、テフロンパンだとその食感が出せないのですね。火加減の問題で苦手なわけです。
そのような理由もあるのと、鉄板でもドーサを焼いてみたいということがあり、鉄板購入にふみきったわけです。厚みがあって、直径が大きめのものを探していた所、あじねフライパンさんのところにたどり着いたわけです。
ちなみに購入したものは直径が36cmなのですが、お店では42cmのものがあります。36cmにしたのは、私のところのガステーブルまわりが42cmだと置けないということで、36cmになったのです。42cmが大丈夫な人はそちらをオススメします。
というわけで実際に鉄板を使って焼いている動画をごらんください。
はい、というわけで、さすが鉄板ですね。というよりも、たんなる鉄板じゃないですね、あじねフライパンさんの鉄板素晴らしいです。最初から焼きこみがしてあるので、はがすときに生地がひっつきませんし、しかも速いです。1〜2分程度で焼けちゃうんです。そういう速さで熱が通るから、私の好きなソフトな食感が出せるんですね。
鉄板の温度が下がらないので、焼きムラらしい焼きムラはできにくいです。火加減は中火でもOKですからね。むしろ、モタモタしていて、伸ばすときに生地を破ってしまわないか、そちらのほうが心配になります。
こうしてみると、テフロンパンのほうが焼くの難しいんじゃないかって気がしてきました。鉄板だと、広げ方がちょっと適当でも、焼きムラが目立って出来るわけじゃないので、ごまかしが効いているような気がするし、生地をヘラで掻きとるときも、やぶれたりしないでうまいこと上だけ取れたりしますからね。そういうわけで鉄板サマサマです。




2010年7月10日土曜日

Rava Dosai

このところ、インド料理を日常的に作っている同士達の間では、Dosai作りが流行っている。いまではもう、かなりコツを掴んでいて、写真見てもかなり綺麗に焼けているのがわかります。すばらしい。
このところの天候は不安定ながらも、昼間は晴れていて発酵系は最適なんだけど、発酵ものはちと飽きたので、私はRava Dosaiを久々に焼いた。
Rava Dosaiのよいところは、準備に手間がかからなく、発酵させる必要がないので、おもいついたときにすぐに作ることができる。発酵系のように生地で苦労することはありません。
Ravaというのはセモリナ粉のこと。つまりセモリナ粉で作るDosai。発酵させるDosaiやPesarattu等とは違って、網目のような穴が開いた薄い生地で、見た目が変わっているのが特徴。
パリパリとした生地に、ものによってはカレーリーフやら刻んだタマネギ、グリーンチリ、ペッパーなどが生地に入っていて、テイストも普通のDosaiとは変わっている。一度食べたらファンになる人は多いかも。
では、いったいこのDosaiはどうやってつくるのでしょう? ちょっと想像がつかないですか? ではやってみましょう。うまくできても出来なくても、まずはやってみることが大事なのです。まぁこのDosaiに関しては、ほぼうまくいくと思いますよ。

生地のレシピはいろいろあるけれども、以下に一例を。

スージ         1/2カップ
マイダ         1/4カップ
ライスパウダー     1/4カップ
クミン         小さじ1/2
ブラックペッパー    小さじ1/2(クラッシュ)
ヒング         小さじ1/8
塩           小さじ1
ショウガ        小さじ1(オプション)
水           3カップ

下ごしらえ
・ショウガはすりおろす。
・全ての材料を混ぜる。

作り方
1. フライパンを中火強で熱して、生地を手でジャブジャブかけるように広げる
2. 生地のまわりや中央付近に、油をたらす。

刻んだタマネギやグリーンチリ、カレーリーフなんかを生地に混ぜてもいいですね。このあたりはお好みで。

基本的には、セモリナ粉を中心に、水で薄く溶いた生地を作る。そう...もんじゃのような。
焼き方は、熱した鉄板の上に、この生地をジャブジャブと水をかけるようにして広げていきます。
網目のように穴が開くのは、手でジャブジャブと水掛するように広げるのもありますが、鉄板の温度の高さも重要な点です。焼いているときの鉄板の温度は高めにします。そうすると、ジューッと音を立てて沸騰したような感じになりますね。上から水をかけると、気泡が入って四散するような感じになります。あの穴が出来るのは、その助けもあります。
手で広げるやり方も、慣れればさほど難しくはないですが、もっと簡単な焼き方があります。
焼きたい量の生地を適当なカップに入れて、それを熱したパンに一気に流し込みます。それだけです。ぜひともお試しください。あとは、以下のようにパリパリに適当に焼き目がつけば出来あがりです。

ビデオもありますが、出来上がりの瞬間が...

2010年6月4日金曜日

Wet Grinder

今日はマニアックな調理器具について書きます。
DosaiやIdli、Vadaiの生地なんかを作ろうとおもったとき...さっしの良い人はもうわかりましたね(タイトルでわかっちゃってることだけど)...まぁもう少し待ってください。そういう人はインド料理を作っている人の中でも、ごくごく一部の人だろうとおもうけれど、普通ミキサーなりフードプロセッサーを使いますよね。
実際私もそうやって作っていたわけです。Dosai、Idliに限らず、ChutneyやLassiなんかを作るときにもかかせません。そういうわけでミキサーやフードプロセッサーは、普段はキッチンの片隅で出番を待ち焦がれているにもかかわらず、めったに使用されないなんてことがありながらも、ことインド料理に関しては出番がかなり多いです。
Dosai、Idli、Vadai等の生地作りは、やってみるとわかりますが、これが結構大変なんです。荒く挽くだけならば、それほど苦労はいらないのですが、水分少な目のペーストをつくったりなんてのも、ミキサーが空回りしたりしてやりにくいし、とっても滑らかかつ、シルキーな生地を作りたいときに、最後の最後でどうしても粒粒がとりきれないなんていうことがありませんか?
ミキサーに負荷をかけまいと、適当に休ませながら時間をかけてしつこくミキシングして、やっと出来ましたという具合に、毎回とても苦労します。しかもミキサーの場合は、日本で売られているものは、平均してパワーが200Wぐらいしかなく、海外製品でも最高が450~500Wぐらいが上限のものしか見当たらない。豆や米を生地にするには、大量に固いものをガリガリ削ったりししながらやるものだから、このパワーというやつはかなり重要になってくるんですよ。ところが、そんな用途で使う人はちょっと特殊な人達なんで、そういうことは想定外なのです。
弱いパワーのものを負荷をかけながら作業していると、ミキサーのほうもオーバーロードで動かなくなったり、故障したりするんですね。私も実際に一台ダメにしました。
その後、海外メーカーのもので450Wのハイパワーのものを買いましたが、やはりミキサーの宿命、水をあまり加えずに生地を作るのが難しいのと、粒粒が残る点はなかなか解消できないので、いつも生地作りは苦労していました。となると....やっぱりあれか、アレしかないよね!

調理器具は食文化によって、どういうものが必要となるのか決まってきます。なので、海外とかにいってデパートなどで、キッチン用品をみると日本ではみられないものが売ってたりするので面白いです。
じゃぁ、インドではどうなんだということになるのだけれども、特に南インドの場合は、DosaiやIdli、Vadaiなどという食べ物は、毎日でも食べているものなので、その用途にあった調理器具があるわけです。各家庭でかならず一台あってもおかしくないものです。まわりくどいですねぇ...つまり、こういう場合に使う調理器具は、固いものをすりつぶしながら滑らかにする機能が要求されます。
そうです、石臼ですよ! ゴリゴリと重い石を手でまわしてすり潰すのです...って、それは一昔前の話。まぁ今でも、ちょっとしたチャトニやらなんやらはそれでやるところもあるでしょうが、大量となると石臼でもかなり大変。時代の移り変わりとともに、調理器具は進歩していくものです。そこで今では電動の石臼ということになります。Wet Grinderといわれるものがそれです(工業用の砥石も同様の名前ですが、それではありません)。労せずして大量に、滑らかで素晴らしい生地を作ってくれるのです。
では、それを使えばいいのではということになるけれども、それが簡単にはいかない。そもそも、日本では売ってないのですよ。先にも書いたけれども、必要とするのは一部の人たちだけなんで、そもそも商品が発売されていないんです。普通に考えて、用途がないですからね。でもインドでは、日本でもおなみのPanasonicが(Panasonic India)、あっちではちゃんと製品としてWet Grinderを出しているんです。くー日本でも売って欲しい。そういうわけで、在日インド人の方も、わざわざ祖国から持ってきていたりするわけです。
さて困ったな...どうするか? そうです、海外に行ったときに買ってくるのです...っていつ行くんだ、すぐに欲しいのに。しかも重いものを持ち込むのが大変。まぁそういうわけで海外の店から通販で購入しちゃいました。送料がかかりましたが、重いから仕方がないですね。それでも海外に行くよりは安上がりです。さぁそれがこれです!


Premier製のWonder Grinder。Premier製品は、家ではPuttuやらAppamの鍋とかよく購入している製品です。かなり有名なメーカーだとおもいます。まぁどこのメーカーでも、機能がちゃんとしていればいいのですが、価格や大きさ等から考慮してこれにしました。送料あわせておおよそ24000円ぐらいだったかな。
で、さすがに重いです。11.3Kgあります。モーター部分と、石臼が重いんですね。ドラムの底面に石板がしかれていて、そこを石のローラーが回りながらすりつぶしていきます。豆や米をガンガンすりつぶしていくわけです。粒なんて残るはずがありません、微塵に粉砕ですよ!  最大で1.5lまでの生地を作ってくれます。個人でやるにはこれぐらいで十分でしょう。パワーも申し分ないです。1440rpm、95W。



ではさっそく、何か仕込んでみましょうか。とりあえず肩ならしってことでPesarattuの生地でも。グラインダーは、空回しは厳禁。それから、石には水で湿らせるなどしてから、豆や米を入れて、少しづつ水を加えながらグラインドさせます。ちなみにDosai、Idliのように豆と米から生地を作る場合、ミキサー使ってるときは面倒だから両方いっぺんにやってましたが、Wet Grinderの説明書きを見ると、最初に豆(Dosai、Idliならばウラッドダル)をグラインドしてから、米をやったほうが良いと書かれている。つまり別々にやりなさいってこと。レシピなんかでも、別々にというのは、こういうことからなんですね。
騒音とかどれぐらいあるのか動画から判断してみてください。わりと静かです。夜でもいけると思いました。



どうです、バッチリです!  ブラボー!

2010年5月29日土曜日

Pesarattu

それほど出来がよいわけではないけど、まぁいいか。こういうふうになるのは、ちと鉄板の温度が熱いから。Pesarattuの場合はこの加減が、Dosaiに比べて難しく感じる。極弱火にすると、綺麗に焼き目がつきやすいのだけれども、いかんせん時間がとてもかかる。腹が減ってるとせっかちになってしまうから、もういいやという気持ちになっちゃうんだよね。というわけで今回は久々に動画があります。

こんな感じです。生地作りが結構疲れる。早くWet Grinder届かないかな...


ちなみに↓は、生地の残りで翌日焼いたものです。

2010年5月9日日曜日

Sambar

サンバルです。説明の必要もないですな。

いつもだいたいこんな感じで作ってます。

2010年5月5日水曜日

Venthiya Poriyal

写真の料理は、メティ(英名フェヌグリーク、タミル語Venthayam)をPoriyalにしたものです。いやはや、スパイスそのものを食べてしまおうというのだから、インド料理は奥が深い。
この料理、ちゃんとしたレシピは無いのですが、これこれこういう感じで作りますみたいなネタがあったので、ちと考えてアレンジしてみました。

メティ       手のひら一杯
ココナッツファイン カップ1/4
塩         to taste

マスタード     小1/4
ウーラッドダル   小1
ホールチリ     1
油         小2

レモン汁      小2


下ごしらえ
・メティを水に浸し、3時間程度置く。水ではなくぬるま湯だと結構早くにふやけます。

作り方
1. フライパンに油をしいて、テンパリングスパイスを投入。
2. マスタードがはじけたら、メティ、ココナッツ、塩を入れて数分炒める。
3. 仕上げにレモン汁を混ぜる。

動画にするほどのものでもないけれども、一応

2010年5月4日火曜日

Adai


日本だとあまりみかけることがないTiffin、Adai。簡単にいってしまえば複数種類の豆と米のドーサ。お店でだしていないのは、通常のドーサと被るからかな。生地を発酵させる必要もなく、豆や米の浸け置きも3時間程度でさっさと生地を作ってしまう。生地自体も結構ラフに作ってOKみたいなところがあるから、家庭でも気軽にできる。
そういうわけで以下のような配合で作った。

米        1/4カップ
チャナダル    1/4カップ
ウラッドダル   1/4カップ
トゥールダル   1/4カップ
ショウガ     1かけ
グリーンチリ   1本
タマネギ     中1/4個
ヒング      小さじ1/8
塩        小さじ1
カレーリーフ   a few
香菜       a few
水        1カップぐらい

下ごしらえ
・米と豆を水に2〜3時間程度浸けておく(1時間程度でやっちゃう人もいる)。
・水をきって、他の材料も全てミキサーでThickにグラインド。

今回の生地はちとゆるくなってしまった。


作り方
1. フライパンを十分暖めて、カップ半分ぐらいの生地を、内側から外側にまわすようにして焼く。
2. 油を上からたらして(テフロンのフライパンならしなくてもよい)、両面を焼く。

豆と米の配合は好みでどうぞ。ショウガとかなければ省いちゃってかまわない。
普通の家庭にあるフライパンで焼くと、だいだいこのぐらいの大きさになる。テフロンのフライパンで、こんがり焼くには、結構時間がかかるのでまぁ適当なところでいいでしょう。

こんな感じで焼いてます。

2010年4月24日土曜日

Dosai

先週は雪が降ったりと、春なのに信じられない寒さだった。とにかくこのところ寒暖差が激しい。こんなときに発酵系に手をだすのは無謀とも言える。仕事でどうしてもというのでなければ、今は避けたいね。Appamを作ったとき、極寒で発酵に3日かかって大変だったし、しばらくやることはないだろうと思っていたんだけど...暖かくなったせいで気が緩んだのか、今だったら放置しておいて2日もあればいけるかもしれないなどと思ってしまい...結局手をだしてしまった。
さてと何を作るか...

そりゃドーサだろう

ドーサはTiffinの中でも知名度とインパクトは一番だと思う。
南インドレストランでも、ドーサを出しているところはかなり多いしね。ちなみに私はドーサを最低週の3回は食べている。月の半分は間違いなくドーサ食べている。食べ続けて、しばらくすると飽きちゃうんだけど、それを通りこすと食べるのが当たり前みたいになってしまう。
今までにもドーサのバリエーションの一つ、Pesarattuを焼いているが、あれは発酵させてない緑豆の生地を焼いたものだからなぁ。まぁあれはあれで、いろいろとコツやポイントがあるんだけどね。それでも、やはり王道とも言える発酵させた生地を焼いたドーサのほうが知名度も高いし、興味もあるところだろう。インド人からすれば普通に作って食べてるものだから、珍しくもないのだろうけど、日本人からすれば自作は珍しい。
それにブログで取り上げている人はまず見ないからね。vadaiやIdliはかなり出来の良いやつは見るが(それ自体凄いことだし、それでもごく一部の人だけど)、ドーサについてこれだというのは見たことがない。
生地を薄く広げてクレープのように焼くだけなんだけど、実際にやってみると思ったように焼けなかったりする。うまく広がらなくて焼きムラだらけ。まぁそんなもんだ。
何度もチャレンジするけれど、何がいけないのか一向に糸口がつかめなくて、次第に生地作りもめんどうだし、焼きの失敗したものを見るのがイヤになって、いつしかやめてしまう...大方こんなところだろう。
実際私もいきなり焼けるようになったというわけではない。焼きムラなんてしょっちゅうだったし、偶然わりとうまく出来たということが、ほんのわずかしかなくて、かなり手強い印象がある。発酵もまったく安定していなくて焼くほうも不安定。そんな状況で出来てくるものは、それなりのものになってしまう。

そういうわけで、実際に日本の環境でもこれだけ焼けるんですよというのがわかれば、他に続く人たちの励みにもなるだろうと思う。そういうわけで今回は、工程を細かく記していくことにする。
Gits等のインスタントミックスではなく、ちゃんと米と豆を使って生地を発酵させたものを焼く。そうでないと出来たとはいいがたいし、作る意味がない。ドーサとはそういうものだ。

生地は以下の配合で行った。Idliと違って生地はThickにはしない。水っぽくならない程度にとても滑らかに作る

生米(タイ米)       1カップ
ウラッドダル       1/2カップ
チャナダル         1/4カップ(たぶん1/8カップあればよい)
炊いた米            1/2カップ
メティ                  小さじ1
塩                       小さじ1
水                       1カップ強

チャナダルを加えるのは色合いがよくなるからとのこと。これはVahシェフに教わった。その他発酵の助けとなるものとして、メティと炊いた米を加えるといいらしい。
生地はいきなりミキサーにかけるのではなくて、水に漬け置きしておく。浸水させることで、挽きやすくするものと思われる。このときに材料はなるべく洗わないほうがいいようだ。野生の酵母をなるべく失わせないためだそうだ。
多くのレシピでは、材料は別々にして水に漬け置きするのをよくみかけるけど、実際はどうなんだろう。Vahシェフなんか全て一緒くたにしちゃってるし、それでも出来ちゃう。私も別の発酵系の料理、Appamを作ったときは、一緒に漬け置きしたが問題はなかった。今回も一緒に漬け置き。
夜に漬け置きして、翌朝に水を切ってから、およそ1カップの水を加えてミキサーとても滑らかな(これはとても重要)にする。
滑らか具合と水加減が最大のポイント。確実にこれだというのを文章で説明するのが難しい部分でもある。レシピでもこの部分に関しては、詳細が書かれていないし書きようがないのが実際のところだろう。

それでもあえて言うならば、とにかく水は加えすぎないように注意。焼く直前に最適の生地の固さになっていればよいので、この時点では多少ドロッとしていてもよい。手で触ったときに、ザラザラ感がないよう、とても滑らかにすることが重要。その際、生地をスプーンでひとすくいして、火にかけていないフライパンの表面に塗ってみて、滑らかな質感が得られるかチェックするといいと思う。

生地作り...これが結構ミキサーに負荷をかけるんですよ。水少なめで滑らかにしなくてはいけないので、とてもミキサーに負荷がかかる。今使っているやつは450Wのハイパワーのミキサーで、またたくまにペーストになっていくが、これでも本体が熱くなる。熱くなりすぎて、サーモスタットが働いてしまい、しばらく動かなくなってしまった。いつかはインド人が愛用しているWet Grinderを入手しないとやってられないかも。

4/21(水)
7:30ごろより発酵開始。たぶん2日は発酵させる必要はあるかと思う。

4/22(木)
7:30 気泡は出てきているが、生地の膨らみもなく発酵臭もしない。気温も前日よりも10度ぐらいは低いため(この寒暖差はかんべんしてほしい)、どうやら今回も3日ぐらいはかかる見通し。夜23:00ぐらいから、最小の温度に設定してコタツに入れる。

4/23(金)
6:30ごろコタツから出してみると、生地が2倍にふくれあがっている! 気泡もかなり入っており、においをかぐまでもなく完璧に発酵しているのがわかる。コタツかなり使えます。オススメ。いちおう当初の予定通り発酵に2日かかった。膨らむ前はドロッとした固めの生地だったけど、発酵後には気泡が入っているためなのか、結構ゆるくなっている。水を足す必要は感じられない。ふわふわした感じもある。
こういうことがあるので、生地を作るときは水を少なめにしておくとよい。発酵したあとで薄めてOKなので。発酵に要する時間は、レシピ通りにはいかない部分なので、辛抱強く待つ必要がある。

発酵前と発酵後の生地の状態写真を撮ってなかったのは失敗した...写真もそうだけれども次回は生地の固さの様子を動画でも撮影しておこう。

さて試し焼き。
ドーサパンは、十分加熱して温度を一定にしておく。およそ3分程度弱めの中火で加熱。テフロン加工のパンなので、生地がひっつくことはないけれども、一定の温度でないと焼きムラができる。
1枚目は焼きムラがあるけれども、2枚目以降は結構うまく焼けているというケースは、生地の問題もあるけれど、十分な温度で温まっていないことも原因の一つ。
若干火を弱くして、生地を流し込みながら広げる。生地がしっかり出来ているので、自然と生地が広がっていく。ジューッという音を立てながら焼きあがっていく。
2分程度してから、ヘラではがすときに、弾力がありつつもしっとりした感じがあって、焼き加減の色もなかなか良い。そのまま食べてみると、もう少し塩を加えてもいいかなと思ったが、食感は抜群。まずまずだろう。
残念ながら、これから仕事にいかねばならない。ひとまず生地を冷蔵庫に入れて、翌朝サンバル、チャトニを用意して食べるとしよう。


4/24(土)
そんなわけで翌日。朝方に小さな赤タマネギを具にしたサンバル、ココナッツ・チャトニを作って、ギー・ポディを用意する。程よくランチタイム。
さて食べますか。
こんな感じ。一度発酵した生地を冷蔵庫で保管しておいたが、とりあえず2日間は問題なく焼けた(土、日と2日間で生地を使い切ったのでそれ以後は検証できていない)。

ドーサを焼く

チャトニやサンバルをちょちょいとつけて食べるより、サンバルぶっかけてチャトニも豪快に混ぜて食べるほうがうまいと思う。乱暴な食べ方かもしれないが、タップリのチャトニとサンバルを混ぜ込んで食べると満足感があるんだよね。ミールスの締めで、ヨーグルトとライスでカードライスにして食べるでしょ、あんな感じ。
Let's Try!

2010年3月28日日曜日

Aappam

3月も下旬なのに気温が10度とか信じられない寒さ。こういう寒いときに、発酵系の料理を作るのは結構大変。仕事で作るなら仕方がないけれども、趣味のレベルならどうしてもというときだけにしたい。まぁ今回はそのどうしてもというときなのだけど。発酵は...おそらく1日では無理だろうと思っていたが、まさかコタツを使用しても3日もかかるとは! それでうまくいかなかったら、がっかりだっただろうが...まぁうまくいってほっとした。
米2カップ+ウラッドダル1/4カップ+炊いた米1/2カップで作成した生地でAappamは10枚焼くことができた。他にEgg RoastとKozhi Sukkaを作った。

生地に気泡が入って、フワフワした感じとすっぱい匂いがすれば発酵している。さすがに寒いから、2倍とかに膨張しなかったが。焼いてみると、いい感じに真ん中がもっこりして、ふわふわして幾分弾力がある感じがでていた。とにかく生地さえうまく出来てしまえば、焼くのはそれほど難しくない気がする。もっとも極上のAappamというものを目指すのなら別だけども。
しかしこの形はなんとも不思議だ。いったいなぜこんな形でという気がするが、たとえて言うなら、蒸したカップケーキ!?。それとAappamを焼くカライもしくはモールド、たぶんもともと専用ではなかったのではないのだろうか。もともとカライはカレーを煮込んだりするのによく使われるし、そのときはたまたまこれを使ったということなのではないのかな。ただし、煮込みに使っているカライだと重いしAappamを作るのに少々大きいので専用の大きさのカライが出来たということを考えてしまう。
Egg RoastとKozhi Sukka。Egg Roastの卵はグシャグシャにつぶして食べるとうまい。


こんな感じで焼きます。